ニキビ

【中医美容】ニキビの原因と食養生

顔面のニキビは、必ず人目に触れてしまうので、本当に嫌気がさしますよね。しかも高機能な化粧品を使っても、必ずしも満足がいく効果が得られる訳じゃないから、ニキビに悩んでいたころは、私もよく頭を抱えていました。実は、思春期による皮脂の過剰分泌をのぞいて、大人のニキビは体内の何かしらの原因によって招いてしまっていることがほとんど。つまり、ニキビ肌としっかりおさらばするには、ニキビを招いている体内の原因を突き止めるのが一番のいい方法なのです。今日は中医美容の視点からニキビにお話をしたいと思います。

中医美容が考えるニキビを招く要因

内分泌失調

いわゆるホルモンバランスの乱れですが、このホルモンバランスの乱れが、実は重要なニキビの元凶とも考えられています。ホルモンバランスが崩れると体内では男性ホルモンが増加し、皮脂の過剰分泌を招きます。その結果、毛穴がつまり、ニキビが出来上がってしまいます。また、女性の生理前の黄体ホルモンの影響も同じことが言えます。

皮脂の過剰分泌による不衛生状態

皮脂といえば、本来は肌の潤いを守ってくれる天然の保湿膜。しかし、皮脂が過剰に分泌されているのに、洗顔不足などにより肌表面に皮脂が残ってしまうと、毛穴に詰まるだけでなく、空気中の汚れと混ざり合って酸化してしまいます。酸化した油が肌表面に残れば、活性酸素が生じ、ニキビだけでなく肌の炎症まで招いてしまいます。「洗顔はただ顔を洗えばいいもの」と思っている方は、ニキビのためのスペシャルケアを手当たり次第に行うよりも、まずは基本的な洗顔をきちんと行うようにしましょう。

精神的ストレス

人が緊張したり、焦りを感じたり、またマイナスな感情になると、アンドロゲンというステロイドホルモン(=男性ホルモン)が分泌されます。つまり先程と同じように男性ホルモンの分泌量が増えるので皮脂過剰となり、肌がオイリー状態に傾き、ニキビを招いてしまいます。

ニキビに打ち勝つ食養生とは

熱性の高い食べ物を食べすぎないこと

日本での概念でいうと難しいのですが、食べたあと体内で熱を発するような食べ物を熱性の食べ物と言います。例えると、海鮮系や羊肉、ニンニクやネギ、らっきょなど。これらの食べ物の食べ過ぎは皮脂線の働きを乱し、ニキビの治りを遅くする可能性が考えられます。

補品(サプリメント)を摂りすぎないこと

補品と言われてもピンとこない方が多いかもしれません。というのも、補品はもともと食べ物からエネルギーや栄養を補うという概念のある中国ゆえの独特な言い回し。日本に置き換えるとサプリメントや栄養補助食品を摂りすぎないでという意味。例えば、薬膳でもよく登場するなつめや当帰、竜眼肉などの漢方は体をあたためたり、血や気を補ったりする一方で先ほど紹介した熱性のものなので、食べ過ぎは体内に熱を生じさせ、新しいニキビを招く可能性が考えられるのです。

辛い食べ物を食べすぎないこと

辛い食べ物は脾胃を刺激し、体内に熱を生じさせ、体内を乾燥させるだけでなく、新陳代謝の乱れにも繋がりかねません。他にも内分泌や肌の代謝能力にも影響するので、頑固なニキビ悩みを招く可能性が考えられます。

体内の熱に働きかける食材を積極的に摂ること

中医美容では、ニキビの主な原因は体内に熱(湿)が溜まり、うまく外に排出されなかったがために、肌の表面にニキビという形でできたものと考えています。そのため、熱に働きかける清熱の働きのあるものや涼性な食材を摂るのがお勧めです。例えば、鴨肉や椎茸、セロリ、白キクラゲ、緑豆、れんこわん、梨、リンゴなど。

甘いものと油物は控える

甘いものの糖分や油物が体内に入ると、皮脂の過剰分泌に繋がりかねません。そもそもニキビはもともと皮脂の詰まりゆえにできるわけなので、皮脂の材料を積極的にとっているとも考えられますよね。

【場所別】ニキビを招いている内的要因

古代の人たちは、今みたいに外科手術やレントゲンなどがあった訳ではないので、その人の顔の肌や色艶、肌トラブルなどの状態をみて、体内で起きている体の変化などを読み取っていました。今の日本でも、「顔(肌)は内臓の鏡」という言葉がありますよね。ニキビは複雑な要因が絡み合ってできるものなので、顔ひとつ見れば、絶対にこれが原因だとは言い切れませんが、それでもニキビを招いてしまっているある程度の内的要因は探れることと思います。そこで、あなたのそのニキビはいつもどこにできるのか、下に場所別に内的要因を表にしてみたので、是非チェックしてみてくださいね。

ニキビの位置 内的要因 対策
ストレス過多、脾気不足、血巡り惡い 質の良い睡眠を心がけ、定期的なリフレッシュを。水を定期的に飲むこと。
眉間 心に悩みがある、気分に乱れがある 激しい運動を控え、喫煙・飲酒・辛い食べ物を控えること。
鼻の頭 胃熱が溜まり、消化周りが疲れている 体を冷やす食べ物を控えること。
小鼻横 卵巣やホルモンバランスの乱れ 新鮮空気をよく吸い、乱れた生活習慣を整えること。
右の頬 肺がお疲れ気味 喉や呼吸周りの養生を。海鮮などの食材を避けること。
左の頬 肝がお疲れ気味 生活習慣を整え、心情をよくし、肝の熱を下げる酸味や苦味のある食材を食べること。
口周り 便秘などにより毒素が溜まっている 食物繊維が豊富な野菜やフルーツを多めに食べること。
フェイスライン(あご) 内分泌の乱れ  冷たいものを避け、味付けを薄めにすること。
顔全体 皮脂腺の働きに乱れ(もしくは思春期) 顔を触る癖をやめる、洗顔の徹底を。日焼け止めやシャンプーのすすぎ汚れにも注意すること。

【中医美容】ニキビの原因と食養生まとめ

一般的にニキビができる原因としては、皮脂の分泌が過剰になり、毛穴が塞がれニキビの発生に繋がります。そのため皮脂の過剰分泌さえ防げればもう解決!…と言いたいところですが、そうでもありませんね。実際に「この一週間くらい食生活を正したし、高機能な化粧品も使っているのに、どうして治らないの〜〜?」とニキビの頑固さに、もう一生ニキビと向き合わなければいけないんだと諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか?ニキビは体内の要因と関係が深く、今日明日の生活習慣や食生活でニキビ肌を作ってしまった訳ではなく、毎日の積み重ねによって自ら作り上げてしまったもの。だからこそ、実際にニキビと無縁の美肌になるには、少なくとも積み重ねてきた分の養生ケアを一定期間する必要があるのです。諦めずに自分の肌とまずは向き合って、そのニキビの原因を理解し、原因となっている自分の悪習慣を正していきましょう。

ABOUT ME
中医美容研究家 濱田 文恵
中医美容研究家 濱田 文恵
医薬品登録販売者 / 国際中医薬膳師 自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した過去から、”キレイ” は自分自身で作れることを確信。2017年、一般社団法人日本セルフ美容協会を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。 昨年末、初の著書『運命をこっそり変える』を出版。2018年秋、今まで学んできた西洋と東洋(中医)の美容理論を織り交ぜた和漢コスメ 温漢ブースター美容液 朱華-shuka-を発売。現在美容家として、幅広く活動する。