12月といえば、楽しいクリスマスが待っている♡……と思いきや、それだけではありませんね。一年が終わるということで、仕事では年内に終わらせるため残業が続いたり、付き合いで忘年会が続いたりする方も多いでしょう。その結果、この時期は五臓六腑のなかの「肝」に負担をかけてしまう時期とも言えるのです。
そこで、中医学でいう肝と美容の関係性についてご紹介し、ただでさえ忙しい12月に簡単に取り入れられる白湯+1で出来る簡単レシピを4つお伝えしますね。
目次
肝の不調がもたらす美容悩み
中医学でいう「肝」は、
- 体の血行を貯蓄
- 全身に流す血液量の調整
- 体の毒素となる老廃物のろ過
など、人間が健康的に生きていくためにとっても大事な働きをしてくれています。というのも、私たちが生きていくには、栄養と酸素が必要不可欠な訳ですが、この二つはともに血液にのって運ばれます。そのため「肝」が不調になると、体全体の血行に影響がでてしまいます。血行が悪くなることで、美容面ではターンオーバーの乱れにつながっていきます。ターンオーバーが乱れれば、シミやくすみの原因にもなりかねません。また毒素が体内に蓄積されてしまえば美容どころの話ではありませんよね。今日を機に「肝」の養生に目を向けてみましょう。
もっとも簡単な「肝」の養生法
「肝」を養生するにはもちろん色々な食材がありますが、その中でも最も簡単に摂れるのが「水」。実は、水はただ体に水分補給をするだけでなく、体の新陳代謝にもつながり、結果的に肝の毒素を中和する働きを助けることができるのですよ。ただし、白湯が苦手だったり、味がしないから飽きやすかったりと継続しない方もいると思うので、白湯に+1して、より美味しく、より効果的に「肝」の養生をしましょう。
白湯+なつめ
白湯になつめを入れれば、気と血を養生するので「肝」の働きを高めてくれますよ。なつめをプラスするときは、果肉に事前に切れ込みを入れてから加えるとなつめの栄養素がより白湯に混ざり吸収されやすくなりますよ。
白湯+レモン
レモンは「肝」を養生し、さらにデトックス効果にも長けています。ビタミンCが豊富なことから美白効果の高い果物でも有名ですよね。特に、朝おきた時の一杯に白湯+レモンを飲むと「肝」の養生にはおすすめです。
天気も寒くなってきたので、最近の朝の日課はこの白湯+レモンがお気に入り。
白湯+菊花
菊花に白湯を灌ぐと、やや苦みのあるお茶になります。中医学には五行説という考えがあり、「肝」と苦みは繋がっているとされています。簡単にいうと、苦いものを食べることで、「肝」を養えるというイメージなのですが、菊花の苦みはまさにこれにあたるのです。どんな働きかというと、「肝」の熱を散らしたり、上りやすい「肝」の気を抑えたり、「肝」を整え、目の養生をしたりしてくれるのです。
白湯+玫瑰花(まいかいか)
玫瑰花は白湯を注ぐと香りたつので、「肝」が不調になると感じるイライラやモヤモヤに働きかけてくれます。少し大きめのマグカップで一杯飲めば、肝を養生するだけでなく、心に溜まった疲れも吹き飛ばしてくれますよ。
「肝」は西洋では沈黙の臓器と呼ばれるほど、不調があってもなかなか目には見えてきません。12月のこの時期は忙しい方は多いので気付かないうちに「肝」がピンチ!とならないためにもきちんと養生をしてあげましょうね。