そろそろ夏も終わりを告げる頃ですが、夏の過酷な天気による体への影響はまだまだ油断できません。とくに、おでこにできるニキビによく悩まされている方。やっとニキビが治ったかと思ったら、またすぐにできるくり返しニキビに悩まされていませんか。
実は夏は額のニキビを招きやすい季節なのです。今日はこの額のくり返しニキビにアプローチするレシピをご紹介したいと思います。
目次
おでこにくりかえし出来るニキビの理由
おでこにできるニキビを東洋では、心に引っかかっているものがあったり、心神が疲れていたり、心理的に大きなプレッシャーがあると、中医学でいう五臓のうちの「心」に負担が生じ、熱が生じると考えています。
熱というのは、お風呂を追い炊きするときに熱いお湯が自然と上の方にたまってくるように自然の摂理によって必然と上半身に上がってくるもの。結果的に体の中でも上の方にある額の皮膚周りにニキビが発生するというイメージです。また中医学の五行説では夏は「心」と密接に関わっているとされているので、より熱が生じやすいというわけです。
百合と蓮の実のなつめ粥で「心」に癒しを
「心」で起きた熱にアプローチするためにも、この時期におすすめしたいレシピをご紹介します。お粥なので、夏を経て食欲が減退している方にも食べやすいかと思います。
【材料】
百合根 25g
蓮子 45g
大棗 50g
米 100g
【作り方】
百合根と蓮子、大棗、米をそれぞれ洗って下準備。
沸騰したお湯に全て入れて、とろっとお粥になるまで煮込んだら完成です。
※水の量は、特に規定はありません。私の場合は500mlのお湯と一緒に材料を入れましたが、おかゆがお好みのとろっと具合になるまで途中で水を足すなりしてご調整ください。
このお粥の一番の薬膳効果として期待できるのは、「心」に生じた熱にアプローチしてくれるところ。他にも「心」の熱を招いている心理的プレッシャーなどに対して、百合根と蓮子が心神をリラックスさせてくれますよ。さらに百合根には美肌に関係している「肺」を潤わす効果も持っているので、ニキビで悩む方にとっては嬉しいですよね。なつめは体の「気」と「血」を補い、安眠が期待できたり、またビタミンCが豊富だったりします。
今回のお粥で使った材料はすべて中華料理の食材店などで手軽に入るもの。それにただ一緒に混ぜて煮込むだけでできるものなので、夜に作っておいて、時間のない朝ごはんとしてもおすすめ。額あたりに繰り返しニキビができるなという方は、夏の高温に合わせて、もしかしたら頑張りすぎて「心」が疲れているかもしれません。少し何も考えない時間を作って、薬膳粥で心神をリラックスさせ、これからくる秋に向けた「心」の養生をしてみてくださいね。