エイジング

シワの原因と対策方法

綺麗になりたいと思うのは女性なら自然なこと。できることならいつまでも若々しい自分でいれたらなと願うのもまた自然なこと。でも、そうもいかないのが現実ですよね。今日は女性の見た目年齢に影響する「シワ」ができる原因と対策をご紹介したいと思います。ちなみに、さまざまな肌トラブルがありますが、その中でも「シワ」はとくに個人個人のスキンケア法や日々のライフスタイルと密接に関係していると考えられらています。この機会に自ずと「シワ」の出来やすい肌状態を招いていないか見直してみてくださいね。

目次

一般的なシワを招く原因

体内また肌内の水分不足(=乾燥)

肌の最も外側にある角質層は、体内から水分を供給してもらったり、または体外から化粧品などを通して水分を吸収したりして、肌にベストな水分バランスを保っています。肌の水分量は一般的に10〜20%が最適だと考えられ、10%を下回ると肌は乾燥状態に陥ります。肌が乾燥すれば、外側の角質層を含む表皮層だけではなく、その下にある肌の弾力やハリを保つ真皮層までカラカラになるので、結果的に表皮層には浅いシワが現れ、真皮層には深いシワが現れてしまうのです。「スキンケア=美容液を与えればいい」などと安易に考えるのではなく、肌がもっちりするまで十分に保湿ケアをしてあげることが大切。

不十分な日焼け対策

私たちが日常で浴びている太陽光には、紫外線A波とB波があります。(別名:UVAとUVB)とくに紫外線A波は紫外線B波よりも波長が長く、私たちの肌の真皮層にまで届いてしまうので、真皮層にあるコラーゲンやエラスチン、またその間を埋めているヒアルロン酸やそれらを生み出す線維芽細胞が攻撃され、細胞に変性が起きてしまうのです。今まで肌の弾力やハリを支えていた細胞たちが元気を無くしてしまえば、自然な加齢を待たずとも肌には「シワ」が現れてくるのです。そのためにまず出来ることは、秋冬などの季節に関係なく、日焼け止めは一年を通してきちん塗ること!皆さまは毎日出かける前にきちんと日焼け止めを塗っていますか?

間違ったスキンケア

使用期限の過ぎた化粧品や、洗顔時の水温、皮脂の取り過ぎ、反対に乾燥肌の放置など。間違ったスキンケアもまた肌の「シワ」を作りやすくします。スキンケア化粧品は、一般的に未開封三年、開封後一年の使用期限が定められているので、もしずっと使っていない化粧品があったら使う前に使用期限を確認しましょう。またジャータイプの容器はスポイトやプッシュ式の蓋がないので、使う時にはきちんとスパチュラで先に手の平にとってから顔に塗るようにしましょうね。指で直接とってしまうと、どんなに使用期限内でも化粧品そのものが劣化してしまいますよ。

乱れた生活習慣

夜更かしなどによる睡眠不足は肌のターンオーバーを崩し、肌を一気に疲れた老け顔に仕上げてしまいます。また無意識のうちに眉間にシワを寄せたり、目を細めるクセもまた「シワ」を作り上げる原因に……。また喫煙する方は、タバコによって活性酸素が発生したり、タバコを吐く時の表情もまた口周りの「シワ」に繋がります。つまり「シワ」を防ぐためには、化粧品頼りにするのではなく、毎日の生活でどれだけ体が健やかになる習慣を身につけられるかにもよるというわけです。

もっと詳しく!【シワの部位別】原因

シワと言っても、顔全体にある人もいれば、そんなに多くのシワはないのに、なぜか眉間のシワだけが深く目立っているなど部分的にシワがあると言った人もいますよね。それもそのはず。冒頭でお話したようにシワは個人個人のスキンケア法や日々のライフスタイルと関わっています!言うならば、どんなに新品のシャキッとしたワイシャツでも、袖に折り目がついた状態で上に重い本などのような物を置いておけば、しっかりとした線がついてしまいますよね。顔も同じこと。毎日の悪い積み重ねによって顔に線が癖づいてしまうのです。シワの部位別に考えられる原因をご紹介するので、鏡を見ながら日々の生活の中でシワを招く悪い習慣がないかチェックしてみましょう。

①額ジワ

洗顔をするときに鏡をみたり、上を見る時に頭を上げず目線だけ上に移すなどの表情は、額に横ジワを作ってしまうので、思い当たる方はいますぐに辞めましょう。

②額ジワ

考え事をしたり、イライラしたことが会った時についつい力が入ってしまうのがこの部分。なかには怒っていないにも関わらず、無表情の状態でもこの眉間ジワがある方もいるほどです。

③魚尾(ぎょび)ジワ

まぶたは肌の中でも薄い部分。極度の乾燥を放置してしまうと、この部分に魚の尻尾のような細かい浅いシワが出きてしまいます。また指でメイクをするときにも指の力に気をつけて下さいね。

④笑いジワ・⑦たるみジワ

この部分に関しては癖と言うよりは、真皮層のコラーゲンやエラスチンの低下が原因と言えます。頬の筋肉を支える力が低下し、下にたるんでしまいシワとなるのです。

⑤くぼみジワ

もっともイメージしやすいのは、喫煙時に口をすぼめて煙を吐く時でしょうか?タバコをする人は1日に何本のタバコを吸っているでしょうか?その際に何回くらい口をすぼめるでしょうか?1日だけならまだしも、これが毎日のように繰り返されることを想像してみて下さい。気づいたら、鼻と唇の間に深いシワが出来上がっている場合があるのです。

⑥口角ジワ

いつも口をヘの字にしたり、または1日の中で無表情になる時間が多い方にできやすいシワです。とくにデスクワークの方は要注意です。真皮層のコラーゲンやエラスチンといった弾性繊維の影響もありますが、体の筋肉と同じように顔にも表情筋という筋肉があります。無表情が続けば顔の筋力が低下します。その結果、口角ジワが出来上がるのです。

⑧下まぶたジワ

上まぶたと同じように肌が薄い場所です。乾燥やクレンジング時の擦りすぎによって招きがちです。そのためメイクを落とす時には、目元専用のアイメイクリムーバーを使ったり、保湿をするためにアイクリームでケアをするのもおすすめです。

【段階別】シワのおすすめスキンケアと食養生

すでにシワができてしまったと諦めないで下さいね。シワには簡単に言うと浅いシワと深いシワの二段階があるとされています。そこで、諦める前にまずは自分のシワの段階がどちらに当たるのかチェックしてみて下さいね。浅いシワと深いシワの二段階別におすすめのスキンケアと食養生をご紹介しますね。

段階 食養生 スキンケア
浅いシワ 水を多く飲み、体内の水分バランスを整えましょう。
  1. 保湿用化粧品を使うこと(アミノ酸・ヒアルロン酸・セラミドなど、表皮層の潤いを保つ働きをしている保湿化粧品を継続して使うようにしましょう。)
  2. 外出時は紫外線対策をすること
  3. 夜11時前には寝ること
深いシワ ビタミンAとビタミンEを多く含む食材を摂り、レバーやナッツ類を食べましょう。
  1. エイジング用化粧品を使うこと
  2. 週に一回セルフマッサージをすること
  3. 週に一回コットンでパッティングをすること

国際中医薬膳師がおすすめする美養食材

スキンケアで保湿をするのも大事ですが、肌のハリや弾力を支える弾性繊維は体内より作られるもの。そこで毎日食べる食事においてもシワ対策が期待できる食材を積極的に摂るようにしましょう。

コラーゲンが豊富な食材を摂る

豚足、鶏の皮、手羽先や牛すじ、豚バラなどのコラーゲンを多く含む食材を摂りましょう。コラーゲンは皮膚において繊維上に71%以上分布しており、皮膚の弾力を支える働きを持ちます。コラーゲン繊維が張り巡らされた肌は若々しく、ハリに満ちています。コラーゲン繊維が減少すれば小じわの発生へと繋がっていきます。

グルコサミンまたはコンドロイチンが豊富な食材を摂る

豚骨スープ、牛骨スープ、鶏ガラスープ、鶏皮などは真皮層にある肌の弾力を支えるエラスチン線維やヒアルロン酸に重要なコンドロイチンを含みます。美味しくたべて、  しなやかでプルプルな肌を育みましょう。

核酸が豊富な食材を摂る

核酸とは、私たちの細胞核に存在するDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)の総称です。特に、このRNAの方は、アミノ酸からタンパク質を作り出す時に必要です。つまり、肌の弾力を保つためには、そもそも作り出す際に必要な基本物質となる核酸が必要となるので、核酸が豊富に含まれる食材を摂るといいのです。核酸が豊富に含まれる食材としては、魚や海老、牡蠣、きのこ類、白木耳、蜂蜜などです。

シワの原因と対策方法〜まとめ〜

いかがでしたか。深いシワになってしまえば、化粧品だけでは限界がある場合も多いので、肌表面の乾燥による小シワの段階で早めの対策をしましょう。

 

 

ABOUT ME
日中美容研究家 濱田 文恵
医薬品登録販売者 / 国際中医薬膳師 自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した過去から、”キレイ” は自分自身で作れることを確信。2017年、一般社団法人日本セルフ美容協会を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。 昨年末、初の著書『運命をこっそり変える』を出版。現在は美容家として、幅広く活動する。