二十四節気

二十四節気〜小寒の養生法〜

2018年の小寒 1月5日 土曜日

2019年の小寒は1月5日(土曜日)になります。小寒は、二十四節気の中の23番目の節気に当たります。冬の中では5番目の節気。12月の初めの寒さはまだ極まっておらず、月の半分を超えた頃から寒さの極みに達し始める。そのために、この時期は「小寒」とされているのです。(※小寒の次の節気は、大寒です。)今回は、小寒の時期の過ごし方をご紹介したいと思います。

小寒の養生法

滋陰補腎 駆寒護陽

中医では、寒は陰邪と考えています。小寒は寒い時期であると同時に、陰邪が最も盛んなときなので、出来るだけ外での活動を避け、寒さに気をつけ、温めることを心掛けるようにしましょう。本来は冬によって陽気が室内に、陰気が室外に配置されているので、人々がむやみにかき乱すものではないのです。そのため、早く寝て遅く起きること。冬は人の体を活動のエネルギーとなる気を貯めておく「冬蔵」のように考えると分かりやすいかもしれませんね。ちなみに、寒いからといって、暖房のつけすぎは毛穴を開かせ、体内に溜められた気(陽)を逃すので、暖房だけに頼らずに、室内着や食べるものでカラダを温めるのが一番ですよ。

古代の小寒の過ごし方~三九补一冬とは?~

古来より、こんな言葉があります。

中華民族の故人
中華民族の故人
“三九补一冬,来年无病痛”

 

三九补一冬とは、冬至である12月22日から始まって、1月17日までの27日間で、もっとも寒さが極まるこの時期を「三九」としています。さらに詳しく分けると、12月22日~12月30日は「一九」、12月31日~1月8日は「二九」、1月9日~1月17日を「三九」と分けることができます。

“三九补一冬,来年无病痛”の意味としては、この時期は、人々が春夏秋を過ごし、一年の気を使い果たしてきたころなので、体内の臓腑の陰陽気血が弱まっているために、気血津液を補ってあげることが必要です。厳しい寒さの侵入を防ぐことができれば、翌年は病になりづらくなります。

三九で行なってはいけないこと

起きてすぐ筋トレをする

冬の朝は気温が低く、起きたてのカラダは血圧も低く、まだ順応できていません。筋トレは出来れば午後15〜16時に、軽いジョギングや散歩を20分くらいするのがおすすめです。

熱いお風呂に入る

朝シャキッと目をさますために熱めのシャワーやお風呂に入る方がいますが、毎日はおすすめできません。熱いお湯により皮膚の血管が広がり、心から大量の気血が流れ出てしまいます。またお風呂から上がった時にカラダが冷えてしまえば今度は血管が収縮し、熱さと寒さによる交互の刺激がカラダに負担をかけてしまいます。

水をあまり飲まない

寒い冬は、夏に比べると喉の渇きが少なく感じられますが、寒い冬ももちろん水はきちんと摂る必要があります。というのも目に見えた汗をかかなくても体内の働きによって使われる水分量は変わらないのです。1日の水分量が減れば、血の濃度が上がり、心に負担をかけやすくなってしまいます。

小寒に気をつけたい体の不調

小寒の後は一年で最も寒い季節に入るので、寒さを受けてカラダの抵抗力に影響します。そのため、肺・心・腎などの働きが乱れます。風邪や喉のイガイガなどに気をつけ、寒さからカラダを守りましょう。

小寒におすすめの食養生

小寒におすすめの食材

おすすめ食材

寒さからカラダを守る温熱の食材
カボチャ、ラム肉、鶏肉、うなぎ、タチウオ、うるち米、栗、くるみ、杏仁、ナツメ、龍眼肉

小寒に避けて欲しい食材

避けたい食材

冬はカラダを補う季節なので、基本的には栄養をたくさん取ることが大事なので、何か食べてはいけないのではく、なんとなくその日の予定や気分だけで食材を選ぶのはやめましょう。例えば、カラダに冷えがある方が、より冷やす南国産のフルーツや氷入りの飲み物を常用すれば、カラダはどんどん冷え、カラダに熱がこもっている人が熱性の肉や油物を連日食べれば、カラダにより熱が溜まってしまい、体内の陰陽バランスが崩れてしまうというわけです。

小寒におすすめの薬膳レシピ

●白菜豆腐炒め

材料

白菜 200g
豆腐 100g
豚ロース 60g
黒キクラゲ 10g
醤油、生姜、塩 適量

[作り方]
(下処理)黒キクラゲを水で戻しておく。豆腐は一口大に切っておく。豚ロース肉を醤油に5分間漬ける。生姜をみじん切りしておく。

①フライパンに油を引き、温めます。

②豚肉に火が通ったら、白菜を入れて炒める。

③最後に豆腐と黒キクラゲを一緒にいて、醤油と塩で味を整え、馴染んだら完成。

[レシピの効果]
養顔健脾、壮腰補腎、強壮筋骨。白菜には胃を整えると共に利尿作用があります。年末年始の食べ過ぎや寒さや疲れによる腎の疲れを食養生するのにおすすめです。

白菜 五味:甘 性味:微寒

抗酸化作用に優れているだけでなく、白菜に含まれる食物繊維は大腸の蠕動運動に力を発揮し、体内のデトックスを期待できるので、便秘に悩む女性に適しています。またビタミンCも豊富に含まれるので、カラダ作り中の方は、タンパク質の吸収を助ける働きもあるのだとか。白菜を豆腐と一緒に使うことで、鉄分も吸収を助け貧血を防ぐのにも頼もしい存在ですよ。

白菜を食べる際の注意点

白菜は微寒なので、涼性の側面もあります。そのため、胃が冷え、下痢気味の方は控えましょう。(胃寒腹瀉)また、咳き込みや痰がある場合にも(肺気虚寒)食べるのは控えるようにしましょう。

小寒の養生法まとめ

動物界では、寒い冬は冬眠をし、次の季節まで待つ動物たちがいますよね。私たち人間も根本的な観点からいえば、同じ動物の仲間。それにも関わらず、年末年始のイベントのたびに外にでたり、イベントに合わせて暴飲暴食をしたりと活動的に過ごしていることが多いのではないかと思います。でも次の季節に、健やかに活動するためにも、冬はカラダを暖かくし、心を静め、カラダを養生していくようにしましょう。

ABOUT ME
中医美容研究家 濱田 文恵
中医美容研究家 濱田 文恵
医薬品登録販売者 / 国際中医薬膳師 自身のニキビ肌をセルフ美容で克服した過去から、”キレイ” は自分自身で作れることを確信。2017年、一般社団法人日本セルフ美容協会を設立。毎日のセルフ美容に自身のルーツである東洋と西洋を組み合わせた独自の美養法を提唱する。 昨年末、初の著書『運命をこっそり変える』を出版。2018年秋、今まで学んできた西洋と東洋(中医)の美容理論を織り交ぜた和漢コスメ 温漢ブースター美容液 朱華-shuka-を発売。現在美容家として、幅広く活動する。